Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 40(1): 17-26 (2024)
doi:10.9794/jspccs.40.17

Review

ACHDのカテーテル治療現在まで,そして未来へ

1東京女子医科大学 循環器内科

2東京女子医科大学 循環器小児科・成人先天性心疾患科

発行日:2024年2月29日
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成人先天性心疾患に対するカテーテル治療は急速に進歩している.成人先天性心疾患診療の必要性が叫ばれて久しく,カテーテル治療も成人例の治療数が増加傾向となっている.先天性心疾患患者には,成人期に発見されて治療が必要になった患者も存在するが,幼少期の外科手術後に再治療が必要となった患者も多い.成人先天性心疾患診療において,エビデンスが確立された薬物治療が十分に存在せず,多くが構造的異常によるため,外科手術を含めた侵襲的介入が主な治療法となる.再治療においては,再度の開胸手術を回避するべくカテーテル治療が望まれる例が多く存在し,重要な治療選択肢になると考えておりここに寄稿する.本稿では,主に成人期に行われるカテーテル治療に関して,これまでに日本で多くの経験数があるものから,近年治療がスタートした経カテーテル肺動脈弁留置術について,また上位静脈洞型心房中隔欠損症に対するカテーテル治療など筆者が実際に海外で経験し,今後日本に導入が期待される治療まで幅広く紹介する.

Key words: adult congenital heart disease; atrial septal defect; transcatheter pulmonary valve implantation; stent implantation

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