日本小児循環器学会雑誌は、1985年に創刊された歴史ある学術雑誌です。最近では2015年に紙媒体から完全電子化し、2017年には英文誌が発刊されるなど、時代とともに大きな変化がありました。更に2021年8月より、学会雑誌編集委員会が英文誌と和文誌に分かれ、互いに異なる役割を担いながら、それぞれの活動を強化していくこととなりました。
臨床、教育および研究が学会活動の3本柱であり、これらの活動をより良いものにするために貢献することが、当学会雑誌の重要な役割の一つです。小児循環器学が関わる範囲は大変広く、常に新しい発見がもたらされるため、膨大な量の継続した学習が必要となります。
そこで当学会和文誌としては、原著論文による最新の研究の知見や症例報告による稀な症例の提示などの通常の学術論文に加えて、各分野のエキスパートによる最新の知見を伝える総説、更には海外の臨床現場や論文形式では伝えきれない臨床上の取り組み方の報告など、多方面からの切り口で情報提供を行っており、今後もそれらを更に進めていく予定です。
当学会雑誌は、1985年から続く諸先輩方のご尽力の上に成り立ち、皆様から投稿された大切な原稿により作られる、日本小児循環器学会の重要な活動の一つです。編集委員一同、より良い学術雑誌となることを目指し努力していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
2021年12月22日 編集委員長 高橋 健