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特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 37(3): 203-207 (2021)
doi:10.9794/jspccs.37.203

原著

傍膜様部心室中隔欠損症の生後1か月時点での標準12誘導心電図による予後予測

富山県立中央病院小児科

受付日:2020年12月8日
受理日:2021年4月4日
発行日:2021年11月1日
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目的:perimembranous VSD症例の生後1か月時点における標準12誘導心電図による予後予測の有用性を明らかにすること.

対象と方法:生後1か月時点で標準12誘導心電図が施行され,1歳時に経過観察を受けたperimembranous VSD 44例を対象として,自然閉鎖群(C群)14例,未閉鎖群(U群)17例,手術群(O群)13例の3群に分類し,心電図所見を比較検討した.また,O群対非O群(C群+ U群),C群対非C群(O群+ U群)により手術および自然閉鎖の予測因子も検討した.

結果:結果は(C群vs. U群vs. O群,p値)と記載する.3群の比較ではO群でV1の陽性T波(0% vs. 11.8% vs. 84.6%,p<0.001)が有意に多く,V5のR波が有意に高かった(1.81 (0.72–2.88) mV vs. 2.07 (0.90–3.77) mV vs. 2.34 (1.55–3.85) mV, p=0.027).O群と非O群の比較ではV1の陽性T波が有意に多く(84.6% vs. 6.5%,p<0.001),V1のR波は有意に高かった(1.64 (0.60–4.73) mV vs. 1.21 (0.29–2.62) mV, p=0.015).一方,非C群とC群の比較ではV1の陽性T波が有意に少なく(0% vs. 43.3%,p=0.003),V5のR波(1.81 (0.72–2.88) mV vs. 2.13 (0.90–3.85) mV, p=0.025)とS波(0.61 (0.35–1.55) mV vs. 0.99 (0.26–2.98) mV, p=0.036)は有意に低かった.

結論:perimembranous VSD症例の生後1か月時点における標準12誘導心電図は予後予測に有用であることが示唆された.

Key words: ventricular septal defect; 12 lead electrocardiogram; infant

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