Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 33(6): 444-447 (2017)
doi:10.9794/jspccs.33.444

症例報告

小児心疾患患者の成人移行に必要な社会支援の最適化:2事例報告

1埼玉医科大学総合医療センター看護部

2埼玉医科大学総合医療センター小児循環器部門

受付日:2017年3月29日
受理日:2017年11月20日
発行日:2017年11月1日
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小児期発症心疾患から成人移行した患者の医療費は症例により高額で,小児期の支援終結や患者・家族の高齢化は生活や医療継続可否に大きな影響を与える.適切な社会支援を得るための介入が必要であった1例と,高額であったが困窮しなかった1例を対比検討する.症例1は海外でFontan術後,19歳で帰国後,肺血管拡張薬追加により医療費が著増し,社会支援手続きの遅れにより困窮した.症例2は24歳の肺動脈性肺高血圧症で肺高血圧治療薬投与,在宅酸素等により医療費は高額で,指定難病手続きにより負担が大きく軽減した.小児心疾患患者の成人移行に際し,個々の社会支援の最適化は複雑・難解で,個々人・居住地により大きく異なり,制度も急速に変容する.小児期発症心疾患から成人移行した患者が最適な社会支援を享受でき,困窮しないよう,成人期社会支援に対する医療者の理解と,院内多職種連携が重要と考える.

Key words: social support; insurance; aging; adult congenital heart disease; medical expenses

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