Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 33(1): 17-23 (2017)
doi:10.9794/jspccs.33.17

Review

小児重症心不全治療の現状と将来

アメリカでの小児重症心不全医療の現状

東京大学医学部附属病院心臓外科

発行日:2017年1月1日
HTMLPDFEPUB3

アメリカでは年間約400例以上の小児(18歳未満)に対する心臓移植が行われており,近年増加傾向にある.UNOSによる臓器配分システムが整備されており,医学的緊急度,体格,血液型,待機期間などに応じてコンピュータによって適切なレシピエント候補のリストが決定される.移植リスト登録後,移植までの待機期間は概ね2~3か月程度である.移植後の生存率は徐々に改善しており,近年では5年生存率は80%前後である.移植適応となる疾患で最も多いのは拡張型心筋症であるが,4割を先天性心疾患が占めており,その多くは単心室疾患で,フォンタン手術後の移植も増加傾向にある.ドナーの脳死の原因としては交通事故が最も多いが,虐待による脳死も含まれている.2011年にFDAによって小児用体外式VADのEXCORが承認されてからは,EXCOR装着後の移植も増加し,その成績は良好である.また,小児に使用可能な植込み型VADの開発も進んでいる.

Key words: pediatric heart transplant; heart failure; pediatric ventricular assist device

This page was created on 2017-01-19T18:12:08.121+09:00
This page was last modified on 2017-02-03T18:42:59.379+09:00


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。