心室中隔欠損閉鎖に用いるパッチ幅を基準化した完全型房室中隔欠損修復術
1 大阪府立母子保健総合医療センター小児医療部門心臓血管外科 ◇ 〒594-1101 大阪府和泉市室堂町840番地
2 大阪府立母子保健総合医療センター小児医療部門小児循環器科 ◇ 〒594-1101 大阪府和泉市室堂町840番地
背景:完全型房室中隔欠損(CAVSD)修復術後,再手術の最大のリスクファクターとなる左側房室弁逆流(LAVVR)を防ぐため,われわれは,心室中隔欠損(VSD)閉鎖のパッチ幅を造影検査の正常三尖弁輪径(31.1×BSA0.56)+4 mmとしている.今回その手術成績を検討した.
方法:1995年1月から2011年12月までに当院でCAVSD修復術を行った27例を対象とし,手術成績を後方視検討した.
結果:術後観察期間は最長18.5年(中央値8.2年)で,早期死亡は1例(肺梗塞),遠隔死亡は1例(特発性肺静脈狭窄)であった.心臓超音波検査による退院時のLAVVRはmild以下24例,moderate 2例で,左側房室弁狭窄を呈した症例はなかった.中期遠隔期のLAVVRは,mild以下23例,moderate 3例で,severe LAVVRとなった症例はなく,心機能も保たれた.房室弁逆流に対する再手術を1例に行ったが,弁置換を要した症例はなく,再手術回避率は5年,10年,15年96.2%であった.
結論:VSDパッチ幅を正常三尖弁輪径+4 mmに基準化したCAVSD修復術は中期遠隔期においても重度の弁逆流を呈さず,成績は良好であった.
Key words: complete atrioventricular septal defect; ventricular septal defect; atrioventricular valve regurgitation; reoperation
© 2015 特定非営利活動法人日本小児循環器学会
This page was created on 2015-04-16T19:17:19.227+09:00
This page was last modified on 2015-05-22T15:18:15.574+09:00
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。