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特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 40(2): 91-102 (2024)
doi:10.9794/jspccs.40.91

Review

心筋炎

あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科

発行日:2024年5月31日
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「2023年改訂版 心筋炎の診断・治療に関するガイドライン」では,心筋炎はその発症様式や時間経過により,急性心筋炎,慢性活動性心筋炎,慢性心筋炎,慢性炎症性心筋症,心筋炎後心筋症に分類された.心内膜心筋生検が心筋炎診断のgold standardであるが,近年,心臓MRIの重要性が高くなっていることを反映し,急性心筋炎を示唆する症状,徴候,臨床経過に心筋トロポニン値の上昇を伴う場合,心臓MRIでLake Louise Criteriaを満たす画像所見を示せば,心筋生検を施行せずに急性心筋炎と診断する診断アルゴリズムが提言された.しかし慢性活動性心筋炎,慢性炎症性心筋症の確定診断には心内膜心筋生検が必須である.本総説では2023年改訂版ガイドラインに沿って,心筋炎の診断,治療,管理について自験例を織り交ぜて概説する.心筋炎は臨床経過と非侵襲的検査のみでは診断できないため,心筋生検and/or心臓MRIで確定診断する必要がある.拡張型心筋症と臨床診断した症例の中には慢性活動性心筋炎,慢性炎症性心筋症が一定数存在する.これらの症例を適切に診断,治療,管理することは小児期のみならず,成人期に至るまで重症心不全診療の成績向上に寄与するものと期待する.

Key words: cardiomyopathy; endomyocardial biopsy; cardiac magnetic resonance imaging; heart failure; guideline

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