小児・先天性心疾患の心臓再同期療法CRTについて
大阪市立総合医療センター小児不整脈科
心臓再同期療法(CRT)は,デバイスを用いて心不全を治療する方法である.成人では心不全の治療法の一つとして確立している.成人では拡張型心筋症(DCM)患者に多く用いられているが,小児のDCMに対するCRTの効果については確立していない.小児の完全房室ブロックに対するペースメーカ治療で,心室リードが右室自由壁や右室流出路に留置されていることが原因でペースメーカ誘発性心筋症を発症することがある.小児のペースメーカ誘発性心筋症に対してのCRTの効果は確立されている.それ以外の小児や先天性心疾患(CHD)に対するCRTについても有効であるという報告は散見されるが,小児やCHD症例は,その特殊性や多様性からCRTのガイドライン化は困難であり,症例ごとにその適応を十分検討する必要がある.
Key words: cardiac resynchronization therapy; congenital heart disease; pediatric
© 2023 特定非営利活動法人日本小児循環器学会
This page was created on 2023-12-08T11:07:47.925+09:00
This page was last modified on 2023-12-25T10:34:09.000+09:00
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。