極低出生体重児の大動脈縮窄症に対して経皮的大動脈バルーン拡張術後に外科治療を行った1例
1 産業医科大学小児科
2 独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院小児科
3 独立行政法人地域医療機能推進機構九州病院心臓血管外科
4 地域医療機能推進機構九州病院病理科
大動脈縮窄症(COA)における乳児期の治療として外科治療もしくは経皮的バルーン拡張術(BA)が用いられる.特に低出生体重児の場合は,BAと外科治療のどちらであっても再狭窄率や合併症発症率が高いことが報告されている.症例は35週1,374 gで出生した女児,日齢6に収縮期血圧上下肢差64 mmHgを認めCOAと診断した.日齢25に最狭窄部1.3 mmのCOAに対し3 Frenchシースを使用して経動脈的にBAを実施した.冠動脈形成用バルーン(NC TREK®2 mm)で前拡張後に弁拡張用バルーン(TMP-PED®4 mm)で後拡張した.収縮期血圧較差9 mmHgまで改善した.BA後に体重増加が得られたが再狭窄が進行し,日齢108(体重3,050 g)に左側開胸で大動脈縮窄部切除と大動脈形成術を実施した.現在,生後7か月で再狭窄を認めていない.低出生体重児のCOAに対し,姑息的BA後に体重増加させ,外科治療を行うことは,合併症や予期せぬ再狭窄を予防できる点から有効であると考えられた.
Key words: aortic coarctation; transcatheter balloon angioplasty; recurrence of aortic coarctation; extremely low-birth-weight infant; preterm infant
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