5度目の胸骨正中切開で4弁置換となった修正大血管転位症の1例
1 財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院小児心臓外科
2 財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院小児科
3 財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院心臓血管外科
重症複雑心奇形を持つ患者に対する外科治療は,多くの胸骨正中切開からの再手術が必要になることが多い.今回我々は肺動脈閉鎖を伴った修正大血管転位症で,4度の胸骨正中切開からの手術を含む6度の心臓手術を受けていた患者に,5度目の胸骨正中切開からの心臓手術を施行した.患者は29歳女性.ダブルスイッチ手術後に僧帽弁位と三尖弁位の機械弁置換術が施行されていた.最近になって反復する腹水貯留や失神,動悸,倦怠感を呈し,心エコー,CT, 心臓カテーテル検査により重度の左室流出路狭窄と肺動脈弁逆流,中等度の大動脈弁閉鎖不全が認められた.大動脈弁位と肺動脈弁位の人工弁置換術と左室流出路狭窄解除を施行し最終的に機械弁による4弁置換の状態となった.術後経過は良好で症状は劇的に改善した.
Key words: quadruple valve replacement; redo median sternotomy; corrected transposition of the great arteries
© 2021 特定非営利活動法人日本小児循環器学会
This page was created on 2021-04-02T17:23:54.979+09:00
This page was last modified on 2021-04-14T16:55:36.000+09:00
このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。