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特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 36(1): 36-45 (2020)
doi:10.9794/jspccs.36.36

Review

先天性横隔膜ヘルニアのラット胎仔心臓肺断面像

東京女子医科大学循環器小児科

発行日:2020年3月1日
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Bis-diamineは強力なteratogenで,ラットでほぼ前例に胸腺低形成と先天性心疾患を生じ,その一部に横隔膜ヘルニアを合併する.Bis-diamine 200 mgを妊娠9日と10日にラット40匹に胃内注入し,満期21日目の胎仔で全身急速凍結法,凍結ミクロトーム,実体顕微鏡(Wild M400)を用いて0.5 mm毎の胸部横断面を連続写眞で記録した.300胎仔に胸腺低形成(100%),各種先天性心疾患(90%),横隔膜ヘルニア(40%)(左側100例,右側20例)を生じた.左側横隔膜ヘルニアの写真の記録から次の所見が得られた.ヘルニア孔により主に肝臓が左胸郭に入り込み,肺と心臓は圧排されて低形成であった.軽度のヘルニアでは肝臓の左頭側部がわずかに左胸郭背側に入るだけで左肺の低形成は軽度で右肺と心臓の低形成はなかった.中程度ヘルニアでは肝臓が左胸郭中部と後部に入り左肺は半分になり,心臓は正中より右胸郭内に圧排されて小さくなり,右肺も軽度低形成であった.高度なヘルニア例では肝臓と胃が全左胸郭を占め,左肺は肺尖部に痕跡的に存在した.即ち,ヘルニアの程度に応じた肺低形成と心臓低形成が明らかであった.これらのラット胎生期横隔膜ヘルニアの胸郭横断面の天然色写真を提示する.

Key words: congenital diaphragmatic hernia; fetal echocardiography; pulmonary hypoplasia; cardiac hypoplasia; neonatal pulmonary hypertension

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