経カテーテル肺動脈弁留置術
公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院循環器内科
経皮的肺動脈弁バルーン拡張術(Balloon pulmonary valvuloplasty: BPV)はテクノロジーと共に進化を遂げ,現在では外科的肺動脈弁拡張術を凌ぐ成績を納め,肺動脈弁狭窄に対する標準治療となった.2000年にフランスのBonhoefferらが右室流出路—肺動脈導管の機能不全に対してpercutaneous pulmonary valve implantation (PPVI)を成功させ,2010年にはMelody valve (Medtronic, Minneapolis, MN)が米国Food and Drug Administration (FDA)の承認を受け,臨床で広く使われるようになった.また成人領域で行われているTranscatheter aortic valve replacement (TAVR)の技術をもとに近年,自己の右室流出路に対するカテーテル治療,そして弁置換後(肺動脈弁位のみならず大動脈弁,僧帽弁,三尖弁位)のValve-in-valveの有効性が示された.本邦の外科手術の成績は優れているが,複数回の開胸歴や併存症のため,手術リスクが高い患者は周術期のイベントを起こす可能性が高いだけでなく,無事手術が終わってもその後,長期入院を要することもある.成人領域と同様,この領域においても小児循環器医,小児心臓外科医,循環器内科医,コメディカルがハートチームを意識し,ACHD患者を総括的に診療する必要がある.本稿ではPPVIの治療適応(肺動脈狭窄と閉鎖不全の両者),手技の詳細,起こりうる合併症等について過去の報告,本邦の臨床経験を踏まえReviewを行う.
Key words: PPVI; TPVR; ACHD; Heart team; new technology; GUCH
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