Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 35(1): 9-17 (2019)
doi:10.9794/jspccs.35.9

Review

QT短縮とQT短縮症候群

新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター

受付日:2018年5月23日
受理日:2018年11月12日
発行日:2019年3月1日
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QT短縮症候群(short QT syndrome: SQTS)は遺伝性の致死的不整脈である.2000年に初めて報告され,心電図上のQT短縮を特徴とし,心室細動や心房細動などの不整脈を来す.臨床像は未だ不明な点も多いが,10~20歳台の突然死が多く報告されている.よって小児期での診断が重要であり,学校心臓検診でも問題になる.2013年の三大陸合同のExpert consensus statement以降は,QTcが一定基準以下のものは,遺伝子異常も家族歴もない無症状例もSQTSと診断される.一般成人集団よりQT短縮例を抽出する検討では,SQTSの診断基準を満たす例はあったが無症状で予後も良いと報告されている.我々の学校心臓検診の検討でもSQTSは存在したが,有症状例はなかった.SQTSの中でも高リスクの既報例と検診・健診などで抽出される低リスク例には臨床像に大きな隔たりがあり,SQTSのリスク層別化が重要となる.そこで我々は,有症状のSQTS既報例と学校心臓検診で抽出された無症状で家族歴もないQT短縮例の心電図を比較し,高リスクのSQTS例の鑑別が可能か検討した.さらにSQTSのリスク層別化を進めるには無症状のSQTS小児例の中長期予後を知ることが求められる.

Key words: short QT syndrome; QT interval; sudden cardiac death; lethal arrhythmia

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