Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 35(1): 52-58 (2019)
doi:10.9794/jspccs.35.52

症例報告

僧帽弁後尖低形成に対するグルタールアルデヒド処理自己心膜を用いた小児期僧帽弁後尖延長術手術手技と遠隔期成績

1兵庫県立尼崎総合医療センター心臓血管外科

2兵庫県立尼崎総合医療センター小児循環器内科

受付日:2018年8月1日
受理日:2018年11月22日
発行日:2019年3月1日
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僧帽弁形成術の1つとしてグルタールアルデヒド処理自己心膜による延長術があるが,小児例での報告は少なく,また遠隔期成績は不明である.後尖低形成による先天性僧帽弁閉鎖不全2例(1歳4か月,5か月)に対して,0.625%グルタールアルデヒド処理(5分)自己心膜による後尖延長術を行った.いずれもP2を中心とする後尖低形成を主病変とする中等度以上の逆流であった.後尖延長はP1からP3にかけてほぼ全長に行った.術直後に逆流はmild, noneに減少した.9年,3年の遠隔期には,自己心膜は軽度に肥厚し,可動性の若干の低下は認めるものの,逆流はtrivial, noneで,狭窄所見は認めていない.乳児例においても,僧帽弁後尖の低形成に対しては,グルタールアルデヒド処理自己心膜による後尖延長術は有用な術式の1つである.

Key words: congenital mitral regurgitation; posterior leaflet hypoplasia; mitral valve repair; posterior leaflet extension; autologous pericardium

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