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特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 33(5): 371-384 (2017)
doi:10.9794/jspccs.33.371

Review

先天性心疾患治療における血流解析手法の役割

1京都府立医科大学心臓血管外科心臓血管血流解析学

2京都府立医科大学小児心臓血管外科

発行日:2017年9月1日
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近年のコンピュータ技術の進歩に伴い循環器画像診断は変容を遂げつつある.カラー3次元動画を自在に使えるよう今日,心臓血管の形態のみならず血流をわかりやすく可視化する技法である『血流解析』が台頭しつつある.血流解析では異常血流を可視化し,乱流がもたらす心筋や血管内皮への力学的なストレスを可視化し,心臓弁膜症,心筋症,冠動脈疾患,大動脈疾患など幅広い循環器疾患において病態生理の詳細に迫ることが可能になる.また,これらの力学的なストレスが心不全や血管イベントなどを予測できるのではないかという期待がある.特に,先天性心疾患は解剖も生理学も複雑で,複雑な修復を余儀なくされ,従来血流解析と最もなじみの深い領域であった.また昨今の周術期管理の向上により遠隔期を迎える患者も増多しており予測医療としての血流解析の担う役割は大きい.本稿では血流解析手法の詳細を説明すると同時に先天性心疾患での役割を議論する.

Key words: blood flow imaging; 4D flow MRI; echocardiography vector flow mapping; computational fluid dynamics; predictive medicine

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