2Dスペックルトラッキング法と小児への応用
長野県立こども病院循環器小児科
2Dスペックルトラッキング法は,心エコー法による心機能評価法の比較的新しい方法のひとつである,超音波画像上のスペックルをフレームごとに追跡して,その位置情報から心筋の歪み:ストレイン値を測定する方法で,壁運動異常の定量評価を可能にした.近年では心不全の予後予測,種々の心筋病変に対する早期心筋障害検出に有用であることも明らかになってきた.小児ではまだ少数例の検討でしかないが先天性心疾患におけるストレイン値に関する報告が散見される.最新の超音波診断装置では,簡便に,精度よくスペックルトラッキング法によるストレイン測定が行うことができ,今後の臨床応用が小児循環器の領域でも期待される.本稿では2Dスペックルトラッキング法について,基本的な概念から方法論,そして最新の知見を小児の分野も含めて概説する.
Key words: two-dimensional speckle echocardiography; JUSTICE STUDY; child
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