Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 32(3): 199-207 (2016)
doi:10.9794/jspccs.32.199

Review

小児先天性疾患に対する外科治療での貢献をめざす生体内組織形成術(IBTA):成長性を有する再生型自己組織体の開発

国立循環器病研究センター研究所医工学材料研究室

受付日:2015年12月29日
受理日:2016年5月6日
発行日:2016年5月1日
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カプセル化反応を利用する生体内組織形成術(IBTA)を用いると,所望の形と厚さの丈夫な自己移植用組織体を,単に鋳型を皮下に埋入するだけで2か月以内に得ることができる.心血管系移植体として,管状組織体(バイオチューブ),シート状パッチ材(バイオシート)さらに導管付心臓弁(バイオバルブ)を開発している.これらを移植すると,血管や心筋,弁組織が高い信頼性を持って数か月以内に再生する.バイオチューブの成長性に関して,ビーグル幼犬モデルを用いることで初めて証明することができた.本稿では小児先天性心疾患に対する外科治療での貢献をめざす最新のIBTA研究を概説する.

Key words: regenerative medicine; tissue engineering; vascular graft; artificial valve; patch membrane

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