Online ISSN: 2187-2988 Print ISSN: 0911-1794
特定非営利活動法人日本小児循環器学会
Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 31(3): 126-132 (2015)
doi:10.9794/jspccs.31.126

原著

肺生検組織所見,臨床経過から考える18トリソミーの管理

1土谷総合病院小児科 ◇ 〒730-8655 広島市中区中島町3番30号

2土谷総合病院心臓血管外科 ◇ 〒730-8655 広島市中区中島町3番30号

受付日:2014年10月23日
受理日:2015年4月23日
発行日:2015年5月1日
HTMLPDFEPUB3

背景:18トリソミーの主な死因には心疾患に伴う肺出血や心不全,無呼吸などがある.

方法:高肺血流性心疾患に対して心臓手術を行った18トリソミー19人を対象に,予後を再評価し管理の参考にする目的で肺生検組織所見,経過について後方視的に検討した.

結果:日齢40.8±13.0日に肺動脈絞扼術(PAB)と肺生検を施行.肺小動脈形成不全(MD)4例(21.1%)・低形成(HPA)7例(36.8%),肺胞低形成(AH)12例(63.2%)は過去の18トリソミー以外での報告より多かった.痙攣11例.抜管した17例中閉塞性無呼吸14例.死亡6例(突然死1例,痙攣重積2例,心臓関連死(CRD)3例).PAB施行日齢とCRD, AHと術後挿管期間との間に相関を認めた.

結論:18トリソミーではMDやHPA, AHが多く,心臓関連以外にも生命予後に関わるリスクが多い.心臓手術が長期予後改善に結びつくかは不明だが,積極的治療希望の場合は,長期の人工呼吸管理を避け,生後早期に高肺血流に対するPABを行うべきである.

Key words: trisomy 18; open lung biopsy; pulmonary artery hypertension; convulsion; apnea

This page was created on 2015-04-28T14:44:26.653+09:00
This page was last modified on 2015-05-25T09:10:19.327+09:00


このサイトは(株)国際文献社によって運用されています。